イカの観光情報
イカ県の首都であり、約29万の人口を擁するイカは別名”砂漠のオアシス”とも呼ばれています。イカが成立したのは1563年と歴史的にも古い都市で、元々はサン・ヘロニモ・デ・イカと呼ばれていましたがイカという部分だけが残り、現在の名前となっています。
イカ周辺ではパラカス、ナスカ、チンチャなどの様々な文化がその花を咲かせてきました。現在でも砂漠の真ん中を通るイカ川の水を受け止める肥沃な大地ではブドウ、アスパラガス、綿、ヤシなど多くの植物が栽培されています。イカ近くのピスコでは、ピスコサワーでおなじみの葡萄を使った蒸留酒、ピスコが生産されることで有名です。
また、イカまでのアクセスはリマからアメリカ大陸を縦断する高速道路パナアメリカンハイウェイを利用する陸路が主流となっています。またイカには小さな飛行場があり、ナスカの地上絵などを上空から見学する場合は、この飛行場から出発することとなります。
観光スポット
イカ市内

- 市庁舎(Palacio Municipal)
- 共和国時代が始まった当時に建設された市役所で、壁の装飾やアーチが特徴的な建築物です。この市役所の2階には枢機卿総会議室があり、木製のレリーフに描かれた四季の装飾が美しいことで有名です。また壁面に描かれた1820年の独立宣言の一画も評価の高い美術品です。

- 大聖堂(Catedral)
- 18世紀に建てられたイカの大聖堂は、イエズス会派の手によって建築されました。1814年に改修されたため、この大聖堂には2つの建築様式があると言われています。外観は新古典様式、内部はバロック様式で造られており、説教台と祭壇に特徴が表れています。
- 開館時間 毎日 10:00~18:00
- 入場料 S/ 25

- ルレン神殿(Santuario del Senor de Luren)
- この神殿も新古典様式で建築され、建物の平面図が十字架の形をしています。3つのレンガで造られたアーチの連なりが特徴的で、イカの守護聖人を祭ることから市民の訪問が最も多い神殿です。残念ながら2007年に起きたイカ大地震で現在は建物が崩壊してしまっています。
- 開館時間 月曜日~日曜日 ミサの時間に訪問可能

- マルケス・デ・トーレ・エルモサ邸(Casona del Marques de Torre Hermoza)
- 副王領時代の建設されたこの豪邸は、数々の地震と都市化に耐え続けた貴重な建築のひとつとされています。ロココ式の建築様式で石細工が目を惹きます。南米の解放者ボリーバルが宿泊したことでも有名ですが、こちらの建物も2007年の大地震で建物が崩壊してしまっています。
イカ市内の博物館

- アドルフォ・ベルムデス・ヘンキンス博物館(Museo Regional Adolfo Bermudez Jenkins)
- パラカス、ナスカ、ウアリ、イカ文化の美術品を展示している博物館です。展示品もそうですが、コロニアル風の家具や、壁一面の絵画などを目当てに訪れる人も多くいます。
- 開館時間 月曜日~金曜日 8:00~19:00 土曜日 9:00~18:00 日曜日 9:00~13:30
イカ市近郊

- ウアカチナ湖(Laguna de Huacachina)
- イカから南西5kmにあるウアカチナ湖は、イカの人々が休暇を楽しみ定番の観光地でもあります。このウアカチナ湖の最大の特徴は砂漠の真ん中にある湖ということです。また湖の周りを囲む砂丘、ヤシ、アカシアの木が幻想的な雰囲気を作り出しており、この湖の近くから汲みとられる水は様々な病を治す効能があると言われています。
交通情報
アクセス情報

バスでの移動
リマ~イカ
- 便数1日数便
- 所要時間約5時間
イカ市内の移動手段はタクシーです。街の中心部内は徒歩でも十分移動できます。
便利情報
イカの気候
最高平均気温 | 最低平均気温 | 月間平均降雨量 |
---|---|---|
24.5℃ | 16.6℃ | 0.1mm |
砂漠気候の町ですが、近くを川が流れ、野菜や果物が栽培できるほどに潤っています。年間を通して雨はほとんど降りません。
週間天気予報
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